NEXT CREATION PROGRAM

  • Jp
  • En
  • 自動翻訳で運用

やさしい日本語

Instagram

プログラムレポート

プログラムレポート内容

TOP

プログラムレポート

2025

こどもファッションプロジェクト 成果発表会 〜プロの現場を体験することで見つけた、自分が夢中になれること〜

ファッション

2026/1/28

こどもファッションプロジェクト 成果発表会

〜プロの現場を体験することで見つけた、自分が夢中になれること〜

実施概要
洋服に使われる生地の素材やテキスタイル加工などの基礎を学び、ぬいぐるみに着せる洋服をオリジナルで制作した《ファッションアカデミー》と、モデルやヘアメイク、撮影など、6つのコースに分かれて映像作品に取り組んだ《ファッションムービー制作》。7月から11月まで、約半年間かけて行われてきたプロジェクトも、ついに成果発表会の日を迎えました。ファッションについて学び、自分を表現することにチャレンジし続けてきた子供たちの、最終日の様子をお届けします。

■取材日
12月21日(日) 成果発表会
■取材場所
Tokyo Innovation Base
制作したぬいぐるみと、半年ぶりの再会!

夏から開催されてきた「こどもファッションプロジェクト」も、保護者や来場者の方にその成果を見せる集大成の日がやってきました。午前の部は、ぬいぐるみの洋服を制作した《ファッションアカデミー》の成果発表会です。会場内の前方に展示されているのは、色鮮やかな洋服を着たぬいぐるみ。入場した子供たちは、半年ぶりに再会する自分の作品を見つけて目を輝かせていました。

発表会は、プロジェクトの統括ディレクターである、小篠ゆまさんの言葉で始まりました。「作品がこうして並ぶのを見ると、100人100色の個性がありますね。自分の作品は見つけられましたか?」という小篠さんの問いかけに、子供たちは「はい!」と元気に答えます。「私たちは普段半年間かけてひとつのコレクションを作っていますが、それを凝縮したのが、今回のプロジェクトです。ゼロから発想して、どんな手順を踏んで実現していくのか、エネルギーを使ってたくさん学んでくれたと思います」と、小篠さんがプロジェクトと子供たちの挑戦を振り返ります。

みんなで一緒に作業することで、自分にはない発想と出会う

続いて行われたのは、《ファッションアカデミー》に参加する子供たちの様子を映した、メイキング動画の上映です。文化服装学院で実際にテキスタイルやプリントを作る工程を教わり、シルクスクリーン制作などを体験したことや、コシノヒロコさんのお手本を参考にそれぞれがスタイル画を描き、たくさんの布やリボン、ボタンなどを使ってぬいぐるみの洋服制作にチャレンジしたこと、懐かしい映像の中には、ひとりで集中する姿だけではなく、近くの子に声を掛け、お互いのアイデアに影響を受けながら、完成に向けて作業する子供たちの様子が映し出されていました。

最後に、監修のコシノヒロコさんから挨拶がありました。「私はファッションデザイナーの仕事を70年近くやってきましたが、今回子供たちの目線から、あらためて洋服をデザインすること、物の見方を変えるということをたくさん学びました。みなさんの作業を通して、それぞれの性格や個性がとてもよく見えてきましたよ。自分の好きなことがもし見つかったら、それを一生懸命に育ててください」。

参加した子供たちからは、「私は絵を描くことが好きなので、もっと勉強してデザイナーさんになりたいと思いました」「洋服を作るのは想像以上に難しかったけど、これからもいろんなものを作ってみたいです」といった声が上がりました。保護者からは、「自分にはない発想を他の子が持っていたようで、そのことにとても驚いて刺激を受けていました」「以前からファッションデザイナーになりたいと言ってましたが、今回参加してから、夢に向かって具体的な目標が出てきたようです」と、プログラムに参加した子供たちの変化について感想が上がりました。

発表会が終わると、ぬいぐるみが飾られた棚の前では、「あった!私が作ったの、あれだよ」と保護者に伝える子供や、「あの帽子、すごいね。どうやって作ったの?」と質問する保護者の姿が見られ、作品にまつわる会話が長い時間途切れることなく続いていました。

ついにお披露目!全員の活躍で完成したファッションムービー

午後の部は、《ファッションムービー制作》の成果発表会です。「このプログラムの講師は、いつもHIROKO KOSHINOブランドのコレクションを一緒に作ってくださっている、ファッション業界のプロの方々で、子供たちは6つのコースに分かれて、実践しながら学んできました」と、小篠さんがムービー制作の日々を振り返ります。

そして、いよいよファッションムービーの上映がスタート!参加した子供たちも、完成した映像を観るのはこの日が初めてです。モデルのランウェイが映し出されると、客席の目線はスクリーンに釘付けになります。その堂々とした姿はプロモデルのようで、バレエやゴルフなどそれぞれの特技を活かしたポージングでは、自然な笑顔が溢れていました。グループごとに撮影したシーンに続き、モデル全員が登場する華やかなフィナーレでムービーが終了すると、会場には大きな拍手が起こりました。

続いて上映されたのは、ムービー撮影本番に向けての準備やリハーサルの様子を記録した、メイキング動画です。お互いに自己紹介をする懐かしい様子から始まったその映像には、モデルや演出進行、動画撮影やスチールカメラ、ヘアメイクやスタイリストなど、ムービー制作を成功させるために奮闘した、すべての子供たちの姿が映し出されていました。講師から教わる際の子供たちの真剣な眼差しを見ていると、このファッションムービーの完成は、個々の挑戦と努力を結集させ、チームで達成したものだということが改めて伝わってきました。

プロの現場に飛び込むことで見えてきた、子供たちの成長

次に、《ファッションムービー制作》を9月から見守ってきた講師の方ひとりずつから、参加した子供たちに向けてメッセージが伝えられました。

「最近はAIも発達していますが、やはりみんなでひとつの思いを持ってものを作ることの大切さをあらためて感じました。今回の体験をぜひ学校で自慢して、ものづくりの楽しさを広めてください」〔半田誠 イベントプロデューサー(演出・進行)〕
「何かに挑戦する時って、ちょっとやるのは楽しいけど、しっかりやると大変なんですよね。へとへとに疲れたけど、それでもやりきったぞというあの日の気持ちを、大人になった時に写真を見て思い出してください」〔ZIGEN スチールカメラ〕
「撮影現場を盛り上げてくれた子供たちの声に、何度も勇気づけられました。みんなには、“好きだから時間を忘れてやってしまう”ことに出会ってほしいと思います」〔桑野徹 動画撮影・編集〕
「自分を好きだと思えること、自信が持てることは、何かに取り組む時にすごく大事なんです。今回の経験を通して、みんなの夢を後押しするお手伝いが少しでもできていたら嬉しいです」〔鈴木節子 ヘアメイク〕
「三つ編みや四つ編み、新しい技術も教えましたが、果敢に挑戦して成長する過程を見せてくれました。自分がヘアメイクしたモデルの子たちを見て、みんなが目を輝かせていたことが心に残っています」〔原田忠 ヘアメイク〕
「ものを作る経験というのは大きなパワーになるので、今回達成したことを活かして前向きにチャレンジしていってください」(藤崎コウイチ スタイリスト)
「リハーサルの回を追うごとにみんな堂々としていって、まさしくプロフェッショナルのようでした。今回楽しいと思えた経験が、将来の職業を選ぶ時に役立ってくれることを願っています」〔松川エミリア モデル/パフォーマー〕

参加した子供たちからは、
「普段着ることのない素敵な服を着て、撮ってもらえて楽しかったです」
「いろんな人に衣装をスタイリングして楽しかったし、将来もこういう仕事がしたいと思いました」との感想が寄せられ、
保護者からは
「夢に向かって何を努力すればいいのか、具体的なアドバイスを伝えられないもどかしさをいつも感じていたので、講師の方々が子供たちの可能性を引き出してくださって、嬉しく思いました」
「プロとして活躍する人が自分に真剣に向き合ってくれるという経験は、とても大事な時間になったと思います。子供たちが自分の夢を自然と口に出せる環境を作ってくださって、とても感謝しています」などの声を聞くことができました。

最後に、コシノヒロコさんの言葉で《ファッションムービー制作》の成果発表会は幕を閉じました。「今回のムービーは、シーンの演出や動きも子供たちが考えて作りました。自分の好きなことを表現したり、主張をしっかりと出していく中で、素晴らしい映像が完成したと思います。人間が本来持っているクリエイティブの力、そして愛というものを、このプロジェクトに関わってくれた講師の方々や子供たちの姿を通して感じました」。

未来の挑戦にも繋がる大きな財産

約半年間にわたって行われてきた「こどもファッションプロジェクト」。一緒に参加した仲間を通して自分にはない新しい発想に出会ったり、時間を忘れるほど真剣にものづくりをしたり。普段は学ぶことのできない、特別な経験をした子供たちにはどんな変化があったのでしょうか。今回の挑戦を通して見つけた、好きなことや夢中になれること、ひとつの作品を自分たちの手で完成させたという自信は、将来の大切な財産になり、これから先、子供たちが新しい挑戦をする時にも大きな支えになってくれるでしょう。
(取材・執筆:安達友絵)

ネククリの裏側

自分が美しいと感じる色や素材の組み合わせを考えよう!

ファッションムービーの撮影でモデルが何を着るのか、その衣装選びをする中で、子供たちの自由な発想に驚いたと話すのは、スタイリストの藤崎コウイチさん。「ハイソックスを履かせる時に、右は黄色で左はピンクにするとか、思いもよらない色の組み合わせを提案してくれるので、僕も楽しかったです」。男の子も女の子も、あらゆるボーダーを超えてファッションを楽しむことができる時代だからこそ、自分が美しいと感じるアイデアを形にしていってほしい。そんな願いを持つ藤崎さんから教わった子供たちは、自分の感性を活かして衣装のスタイリングを楽しんでいるように見えました。

その他のプログラムレポートを見る

ファッション

こどもファッションプロジェクト ムービー制作 〜プロの技術が集結!役割に分かれてひとつの映像作品を撮ろう〜

2025/12/19

> more

ビジュアルアーツ

ファンタジスタ~アートとデザインで切り拓く未来のキャンバス~ー自然のカタチが創造のヒント!「森にあるもの」で生き物をつくろう! ー

2025/12/12

> more

映画

映画と夏の7日間 〜ついに迎えた上映会! みんなで振り返る映画制作の日々〜

2025/11/28

> more

more

年度別プログラムアーカイブ

ページTOPへPAGE TOP