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2025

ファッションアカデミー 〜世界にひとつの、ぬいぐるみの洋服を仕立てよう〜

ファッション

2025/09/05

ファッションアカデミー

〜世界にひとつの、ぬいぐるみの洋服を仕立てよう〜

実施概要
プログラム初日、子供たちは文化服装学院で洋服に使われる生地の素材やテキスタイル加工などの洋服制作の基礎を学び、2日目からはTokyo Innovation Baseでぬいぐるみの洋服制作をスタートしました。3日目には本プログラム監修のコシノヒロコさんが、実際に目の前でスタイル画を描くスペシャルな時間も!小学生から高校生まで、約100名が参加したプログラムの様子をご紹介します。
■取材日
 8月5日(火)《ファッションアカデミー》3日目
■取材場所
 Tokyo Innovation Base
“スタイル画”ってどうやって描くの?
~大事なのは、自分のアイデアやイメージを伝える気持ち~

8月5日は、ぬいぐるみに着せる洋服制作を始めてから2回目のワークショップ。子供たちは会場に着くと、それぞれ慣れた様子でグループ分けされた自分の席に座ります。「昨日持ち帰ったぬいぐるみを家で見てみて、どうだった?」と講師の小篠ゆまさんが質問をすると、「かわいかった!」という返事の他に、「袖の部分が取れちゃったから、今日はここを直したい」など、作業の課題を自分で考えてきている子供もいました。

この日は、“スタイル画”を描くことにもチャレンジしました。まず、コシノヒロコさんが普段どうやって描いているのか、子供たちを前に集めて見せてくれることになりました。「スタイル画というのは、自分の考えたデザインがどんな雰囲気なのか、洋服を仕立ててくれるパタンナーさんにイメージを伝えるために描きます。どんなコーディネートで着せたらかっこいいかな、と自分らしいアイデアを入れていきますよ」と、説明。初めに大きな紙にTシャツやスカート、ベストなどの洋服を並べて描き、別の紙に、それを組み合わせて着ている様子を人物画にして描きます。筆を使ってあっという間に描いてしまう様子に、子供たちは釘付け! 「いきなり大きく描くと緊張しちゃうから、最初は端っこに小さくスケッチしてみて、そこからイメージを膨らませるといいですよ」というアドバイスに、「はい!」という元気な声が響いて、この日の作業がスタートしました。

世界にひとつのデザインを目指して
~小物やアクサセリーも、洋服を作り上げる要素のひとつ~

自分の席に戻り、洋服制作の続きに取り掛かると、子供たちは一気に集中モード。会場内には、HIROKO KOSHINOブランドの貴重な残布や、その他布地メーカーからいただいた端切れ、ボタンなどがふんだんに用意され、子供たちは、自分の作りたい洋服に合わせて次々と材料を見つけていきます。1枚の布を着物のようにぬいぐるみに巻きつけ、リボンとボタンを使って帯のように合わせたり、黄緑とピンクの布を交互に重ねて、朝ご飯のハムレタスサンドをイメージしたスカートを作ったりと、子供たちのアイデアはどれも個性的! 「このボタン、ひとつ色を変えてみたら?」「キラキラした布、まだあそこに残ってたよ」など、参加者同士で情報交換しながら、切った布やレースのリボンなどの材料を両面テープで張り合わせて洋服に仕立てていきます。洋服の雰囲気に合わせて、帽子や髪飾り、バッグなど、ぬいぐるみが身につける小物やアクセサリーを作る子供たちが多かったことも、印象的でした。作業の合間には、グループごとに前に集まり、自分のぬいぐるみを持ってコシノヒロコさんや小篠ゆまさんと一緒に集合写真を撮りました。

先生たちによる洋服の最終チェック!
スタイル画を描いて、完成したぬいぐるみと一緒にプロのカメラマンによる記念撮影

洋服が完成すると、最初にコシノヒロコさんが描いて見せてくれたスタイル画を、今度は自分たちで描いていきます。机の上に色鉛筆やサインペンを並べて、「この生地は何色で表したらいいんだろう?」「レースの模様を描くのって難しい」など、生地の色や質感をどうやって描いたらいいのか、みんな真剣な眼差しで自分のぬいぐるみを見つめます。スタイル画を描く途中で新しいアイデアがひらめいて、追加の材料を探しに行く子もたくさんいました。

最後は、講師の方々に洋服の最終チェックをしてもらいます。ぬいぐるみをひとりずつ持っていって、「襟がすぐに取れちゃうけど、どうしたらいいですか?」と質問したり、「ここは生地が剥がれやすいから、テープを十字に重ねて貼り直してみようか」とアドバイスをもらったりしながら、完成に向けて修正していきます。「素敵な帽子を作ったね」「ここにポケットも付けたの?すごい!」など、子供たちのアイデアに小篠ゆまさんもびっくり。「完成」マークをもらった子供たちは、最後にぬいぐるみと一緒の記念撮影。撮影は、パリ・ミラノで活躍され、現在も日本のトップクリエイターである写真家ZIGENさん!照明を浴びてプロのカメラマンの前に立つ時は、少し緊張気味でしたが、「今日私が着ている服と、お揃いの色で作ったの」と洋服を得意げに見せてくれる子がいたりと、世界にたったひとつの洋服を着たぬいぐるみを持った姿は、みんな誇らしげでした。

自分のアイデアを形にした達成感と
また作りたいという新しい意欲

布の組み合わせ方や貼り方など、積極的に周りの大人たちに質問している子供が多く、自分がイメージするデザインをどうしたら形にすることができるのか、真剣な眼差しと集中力で作業に向き合っていました。コシノヒロコさんが「何十年も昔の布もあるから、みんなの手で素敵に蘇らせてくださいね」と話していたHIROKO KOSHINOブランドの残布は、最後に持ち帰れることに。子供たちは思い思いに布を選び、「これを使って家でも洋服を作りたい」と、新しいアイデアに思いを巡らせている子もいました。ぬいぐるみと次に会えるのは、12月の成果発表会の日です。「早く12月にならないかなぁ」と、待ち遠しい様子の子供たちの姿に、この3日間の思い出と、自分の手で洋服を作り上げた達成感が垣間見えました。

(取材・執筆:安達友絵)

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