なんでこんな形をしているんだろう?
魚の形と暮らしのつながりを考えてみよう
廃棄アクリル板を使って海の生物をテーマに作品を制作する「UPCYCLE/海の生物の表現」。1日目のワークショップでは、海の生態系を学び、その発見をもとにアクリル作品の原画づくりに挑戦しました。
はじめに葛西臨海水族園のスタッフ・宮崎寧子さんと田中隼人さんによる海の生き物のレクチャー『いろいろな魚のかたちとくらし』からスタート。「好きな魚はいますか?」の問いかけに「深海魚のメンダコ!」「ベタが好き!」と元気な声が飛び交い、子供たちの緊張はあっという間にほどけました。動物シルエットクイズでは、モニターに映し出された影だけをヒントに魚を探し出し「ヒレがある!」「大きなアゴがある!」と理由も添えて見事全員正解!しかし、クイズの難易度が上がると「え、わかんない…」「こんなの見たことない!」と頭をひねる場面も。答えが「実はぜんぶ魚です!」とわかると「えーっ!」と歓声が起こり、珍しい魚の形に興味津々の様子でした。後半は、マグロの形が、人が泳ぐときと同じ流線型であることを“けのび”のポーズをしながら確認し、「水の抵抗が少ないんだね」と体感したり、カレイが平べったい形を利用して一瞬で砂にもぐる様子には「瞬間移動した!」と驚く姿が見られました。海の生き物たちが、それぞれの環境に合わせて意味のある形をしていると気づくたびに、子供たちの表情はどんどん真剣になっていきました。