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講師からのメッセージ

濱田 芳治/尾形 達

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講師からのメッセージ

濱田 芳治/尾形 達

ひらめきや創造性で正解のない課題に挑む、
未来に対して前に進む力の強い子供たちを育てる

ビジュアルアーツ

多摩美術大学 生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻 教授

濱田 芳治

多摩美術大学 生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻 准教授

尾形 達

濱田芳治:インハウスデザイナーとしてスポーツプロダクトの開発、ブランディング業務に携わった後、活動拠点をミラノに移す。2002年Domus Academy Design MASTERコース修了。グッドデザイン賞の審査委員を歴任。循環型社会を目指す「すてるデザイン」をプロジェクトリーダーとして推進している。

尾形達 :インハウスデザイナーとしてホテル、旅館などさまざまな施設の照明デザインを担当。その後、フリーランスデザイナーとしてよりさまざまな領域のデザインを行う。現在はアップサイクリングや素材開発の研究を軸に活動を行っている。

―「ファンタジスタ~アートとデザインで切り拓く未来のキャンバス~」では、どんな体験ができますか

尾形

今回は、廃棄アクリルパーテーションなどの廃材を使って作品をつくるプログラムと、全ての材料を高尾の森から調達して生き物の造形をつくるプログラムの2つがあります。僕らが普段から大学で企業と連携して取り組んでいる、廃棄物の課題に向き合うプロジェクト「すてるデザイン」の考え方を元に、インプットとアウトプットがあり、体験が体感になるプログラムになっています。聞いたことだけではなくて、実際に身体を動かしたり、そのときに感じたことを書き出してみたりすることで、自分で応用できる力になります。

濱田

僕らの活動では、人と自然が関わってものをつくりながら、どうやってみんなでいい社会をつくっていくかを考えていきます。自然との距離やつながりは、都心で生活しているとつくるのがなかなか難しいですよね。まずは社会にある課題を知ってもらうこと、その後は実際に身体を動かして、自分にできることを体感してもらいます。

なにかを買って満足するのではなくて、自分で生み出してつくることで感じられる充実感を知ってもらいたい。最後につくった作品を展示して、その手応えをたくさんの人に見て知ってもらう体験もできます。その人だからこそ、できることがあると気がつけるといいなと思うんです。

―お二人がプロダクトデザイナーを目指したきっかけを聞かせてください

濱田

子供の頃から絵を描くのは好きでした。大きくなって家庭教師をしたりサッカーのコーチをしたりしている時に、子供たちがなにかをきっかけに変化する瞬間があって。僕、人が変わっていくシーンがすごく好きなんです。デザインされたものが人の手に届いた時に、その人のやる気を後押ししたり、その熱量がさらに大きな動きにつながる、みたいなことが起こりやすいんですね。一時的なパフォーマンスとは異なり、暮らしの中に残るものをデザインすることで、変化のきっかけをつくっていくのが面白いです。

尾形

僕は小さい頃から工作が好きでした。より明確にデザインの道を歩もうとしたのは過去にホテルの照明のデザインをしている中で、その空間にお客さんが来たときに、はっと目が輝く瞬間を目にしたときです。
デザインすることで人を喜ばせることができるのが嬉しくて、この仕事を続けています。

―参加を希望する方に、メッセージをお願いします

濱田

つくることは、アートやデザインを仕事にしている人だけのものではありません。誰でもクリエイティブの種を心の中にもって暮らしていけるといいなと思うんですね。普段の自分の暮らしにはないこと、世界が広がるような体験をたくさんしていくと、さまざまな角度から物事を見ることができるようになります。いろいろな視点を持って想像力が広がっていけば、人生は豊かになっていくと思います。

尾形

ものをつくるために、どうしたらできるか、いろいろなことを試してみてください。まずはやってみることで、新しい扉が開いていくはずです。高尾の森の自然も、すごくきれいな時期ですよ。

―保護者の方にメッセージをお願いします

濱田

僕らは解決方法を教えるのではなくて、一緒に考えていく仲間をつくる、目線を合わせて伝えていくことを重視しています。さまざまなことが変化していく時代では、自分で考えられる力を身につける必要があります。いろいろなものの見方ができたり、表現力に自信がついたりすれば、ちょっとつまずいても進んでいくことができる。自分の力が何になるのか分からなくても、絵を描いて、いろいろな人に見てもらう。個々の作品をつくるだけではなく、このプログラムに参加して、仲間と一緒に何かをつくりあげたことがどこかにつながっていくという体感をしてもらいたいです。

誰もが元々持っている表現力をうまく自信につなげていくこと、ものごとを俯瞰して見る力を養う機会を提供できたらと考えています。環境課題や社会問題に対して、子供たちが関心を持ってくれたら、一生懸命その背中を押していただきたいと思っています。

(取材・執筆:中嶋希実)

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